3月から私と勉強することになったK君。ご近所さんです。
一年後に控えた大学受験に向けて、苦手な数学をなんとかしたいと私をご指名。
まじめで素直な好青年です。
学校指定の参考書は「Legend」(東京書籍)。
「チャート」や「Focus Gold」を採択する学校が多いなか、この「Legend」を使うのは珍しいです。
見せていただくと、アンダーラインやいろいろな書き込みがあって、勉強熱心なことがうかがえます。
三角関数のページを見ると、赤ペンで「暗記」と書かれています。
キノシタ「これを覚えたの?」
Kくん『はい!覚えました。このへんの公式はゴチャゴチャしていて覚えにくかったです。それにしばらくすると忘れてしまって、、、』
「こんなの僕もおぼえてませんよ~」
『えっ?!覚えてないんですか?』と意外そうです。
「こんなの簡単な図を描いたらすぐに求められるので、わざわざ暗記してませんよ」と言って、単位円を書いて説明すると
『なんだぁ~、こんなあたりまえのことだったんだ!」と拍子抜けした様子です。
そういえばずいぶん昔、六甲高生S君とも同じような話をしたなぁ、と懐かしい気分になりました。
公式は、天から降ってきたのではありません。ちゃんとその根拠、仕組み、理屈、成り立ちがあるのです。そこを理解していれば、覚えなくてすむ公式や定理も多いのです。