数列は、勉強しにくい単元です。等差数列・等比数列はなんとか分かるけれど、Σ計算が出てくるあたりからちょっと分かりづらくなり、漸化式になるとお手上げ状態になってしまう生徒さんが多いです。
わけは分からないまま、とにかく解き方をおぼえてなんとかテストを切り抜けるというパターンです(^^;)
参考書も親切なものが少なく、隣接2項の漸化式や隣接3項の漸化式なら「特性方程式」を解いて天下り的に式変形をして解説しています。
ところがこれでは分かる生徒には分かりますけれど、分からない生徒には分からないんですね。
ですから、僕が漸化式を教えるときには、かなり丁寧にn=1、n=2、n=3、…、…、と具体的に「縦に積み重ねるように」書いて、式変形の意味を見て分かるようにして、説明するように心がけてきました。
この漸化式のテストで、はじめて数学で平均点を突破したP君(http://d.hatena.ne.jp/eisuumanabu/20101116)にも、この方法で教えて「よく分かる!」と言ってもらえたんですね(^_^)/
いままで、漸化式を詳しく解説した本は科学新興社のモノグラフシリーズ「漸化式」がありました。多くのパターンを網羅した本ですが、苦手な生徒には分かりづらい解説だと思います。
それに比して、苦手な人にとって分かりやすいのは東進ブックス高速トレーニング「漸化式・群数列編」(大吉巧馬)です。説明のしかたが、ほとんど僕の方法と同じ!(って、なんだか自画自賛みたいですけど^^;)
数学B 高速トレーニング 漸化式・群数列編 (東進ブックス 大学受験 高速マスター)
- 作者: 大吉巧馬
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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初版が2009年の9月。もっと早く気がつけばよかったと思える本ですね。