この時期、国公立大学受験生はセンター試験対策に力を注いでいることでしょう。数学もせっせとマークを塗りつぶす練習に、明け暮れているかも。
しかし、記述形式の2次試験がある受験生は、その対策を怠ってはなりません。少なくとも、週2日くらいはきちんと記述する答案練習をすべきです。
数学の答案の書き方については、このブログでも何回か取り上げております。今回は、医学部受験に定評のある、医学部進学予備校「メビオ」(大阪)が伝授している数学答案作成法をお伝えします。(一部、文言や表記を変えています)
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【数学の答案の書き方】
答案とは、自分の考えを具体化したものであり、具体化したものを採点する側に読んでもらうものである。
(1)答案用紙は「答」を出すための計算用紙ではない。
・答案は、左から右へ、上から下へ。
・数式や説明の断片を書き散らし、あちらこちらに飛んだり、
・筆算を答案用紙に書くような「計算記録」は答案ではない。
・「答を出す」≠「答を書く」
(2)説明 (日本語)を入れた答案を作成すること。
・文章を入れて採点する側に伝える努力をすること。
・答案用紙の大きさから、出題者がどのレベルで答案を要求しているかを見極めることが大切。
(3)答案を書く前に、答までのある程度の道筋を明らかにすること。
・計算等は、 答案用紙以外の場所で行い、おおまかな流れを把握する。このことにより、論理的な答案が作成しやすくなる。
(4)採点者が読みやすい答案にするために
・使用する式に番号を記す
・使用する定理や原理を明記する
・証明するための論法を明記する
・複雑な場合分けは、場合分けのみ先に記す
こういった工夫により、論理展開が明確な答案となる。
(5)具体的な注意点
・「明らかに~」「~であることは自明である」は使用しない。
(「対称性より~」「同様に~」は出題者の要求レベルや解答スペースを考慮して使用する)
・図、グラフ、表を活用せよ。
(関数における増減表やグラフ、空間図形における切りくちの図形、確率における樹形図などは説明文の代用になりうる)
・問題文にない文字を使用する ときは必ずその定義や説明を述べる。
・同値性、必要十分の議論には細心の注意を払う。
(2乗する、掛け算や割り算、対数をとる等、同値が崩れやすい式変形は要注意。⇔記号はなるべく使用しない)
................................................ 以上 ...........................................
さらに付け加えるなら、ていねいな文字・数字で書きましょう!