どうして親は子どもを勉強させたがるのか?

長らく家庭教師をしていると、子どもさん自身はそれほど勉強したいわけでなく、保護者のほうがとても教育熱心だったりすることがあります。

その理由を、お茶の水女子大学哲学科の名誉教授で「週刊文春」にいちびった文章を連載している土屋賢二氏は、このように書いています。

(「長生きは老化のもと」より引用いたします。)

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何事にもタイミングというものがある。                     。
結婚相手と一番良好な関係を保てるのは、二人が知り合う前だ。楽器の習得に一番熱意が高まるのは、楽器を買うときだ。禁煙の意欲が最も高まるのは健康診断を受けた直後だ。

学習意欲が一番高まるのは、入学前と卒業直後だ。次のピークは、子どもができたときだ。われわれはこどものころは教育されるのを嫌うが、大人になると教育熱心になる。自分の人生がうまくいかないのは勉強不足のせいだと思うからだ。何と言っても、自分が勉強するよりは子どもを叱って勉強させる方ラクなのだ。
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まぁ、これはちょっと戯画的な推論ですね。