お手柄!「ジュンク堂芦屋店」西畑店長

昨日、朝刊を開くと知った顔が写真に載っていてビックリ!

よく通っている「ジュンク堂芦屋店」の西畑店長です! 

なんと、盗撮犯取り押さえの大手柄! 

https://www.asahi.com/articles/ASQ9X35GZQ9FPIHB01C.html

ときどき言葉を交わすのですが、空手をされていたとは知りませんでした。

eisuukinoshita.hatenablog.com

さっそく、きょう表敬訪問にジュンク堂芦屋店へ。

ちょうどうまい具合にレジにおられてお話しできました。
店長「あんなに大きく記事になるとは思っていなくて、ちょっと恥ずかしいです」と、困惑気味でした。

 

京都にお出かけ

まるまる1日空いたので、かねて行きたかった京都へ足を運びました。

11月からは、海外から旅行客がわんさか来るので京都らしさがなくなりそうで、今のうちにと思った次第です。

目的は
(1)京阪電車のプレミア特急に乗る
(2)東華菜館本店で食べる
(3)MARUZEN京都店でMichael Connelyの新刊を買う
(4)誠光社に寄る

(1)関西私鉄で特急乗車券(有料)を売る会社は少ないです。京阪は特急にプレミアム車両があって、一度乗ってみたかったのです。

室内は落ち着いた感じで優雅な気分。でも500円を払ってまで、また乗るかと言われれば、、、、、

 

(2)テレビで京都と言えば、鴨川の四条大橋とそのほとりにあるこの古い建物が映りますね。

もともとは西洋料理店として大正15年(1926)に建てられたそうです。現存する日本最古のエレベーターがあることでも有名です。(https://www.tohkasaikan.com/

この老舗中華料理店がず~っと気になっておりました。年中無休(定休日は12/31、1/1のみ)というのもありがたいです。
 ところが、、、、、、 ガーン!!

なんとまさかの展開に。

えてしてこんな時は、ランチの食いはぐれになることが多いという悪い予感がいたします。

まぁ、気を取り直して河原町通りを北へ、京都BALにあるMARUZEN京都本店を目指します


(3)京都BALのB1とB2がMARUZEN。2005年(?)に惜しまれつつ閉店したのですが復活。逆に、近くにあったジュンク堂がなくなっています。

店内、広々しています。洋書のコーナーが充実、梅田茶屋町のお店と遜色ないです。
 

 

残念ながら、お目当てのMichael Connellyの新刊はまだ並んでいませんでした。

Desert Star

Desert Star

Amazon

 

ウロウロしていると、数学の棚に McGrawHillの「Advanced Calculus」を見つけたので購入。

 

(4)さらに河原町通りを北に歩いて「誠光社」へ。

その前に、お腹が減ってきたので、近所のお店をGoogleMapさんで探すと、イタリアンの[オルテンシア]がよさそう。空腹をかかえ小走りで行ってみると、ガーン!「本日のランチは満席です。またのお越しを、、、、」の張り紙が!

しかたがない、目的の「誠光社」へ。ここの店主は、あの「恵文社一乗寺店」の元店長さん。店内は狭いです。でも、ほかの本屋さんには見かけない本がいっぱいありました。

あれこれ立ち読みして、結局どこでも買える「京都の中華」(幻冬舎文庫)を購入。よっぽどお腹が減っていたのでしょう。

 

買ったついでに「この辺でおいしい中華のお店をご存知でしょうか?」と尋ねると、「それなら[鳳泉]がいいでしょう。この本にも載っています」と教えていただきました。

「誠光社」から徒歩5分と便利そう。いそいそと出向くと、シャッターが下りてました。ガーン!定休日です。

ならば、[鳳泉]のすぐ近くにあって「京都の中華」に載っている[桂心]をきょろきょろ探すも、見当たらず。調べると、すでに閉店されておりました。ガーン!

もはや昼ごはんに見放され、京都でランチ難民となってしまいました。しかたがない、MARUZENに戻って、檸檬早矢仕セットにありつきました。ヤレヤレ。

 

 

これで、きょうの京都遠足は終了。帰りは京阪電車ではなくJRの新快速です。早くて快適でありました。

 

 

 

「つばめ学習会」東灘教室で

日曜日の午前がフリーになって、しかもコロナの感染状況も落ち着いてきたので、久しぶりの「つばめ学習会」東灘教室へ。
https://ameblo.jp/hanshin-tsubame/image-12766108154-15179412227.html

今日の担当は、公立中学3年生の男子。中間考査を控えてテスト対策です。

しばらく勉強を進めていくと、まだ習っていないはずの「三平方の定理」を知っていると言うので、びっくり。
てっきり、塾か何かであらかじめ習ったのかと思ったのですが、「学校で習いました」とのこと。

三平方の定理」は、中学3年図形分野の最終章に配置されていますからまだ習っていないはず。順序としてはおかしいのです。

おそらく、無理数の計算が代数分野で1学期に扱われているので、そのタイミングで三平方の定理を習ったのかもしれません。

三平方の定理」……長さを求めるのに、とてもシンプルで最も基本的かつ重要な定理です。

おかげで、この定理を使わないとややこしい問題が、スッキリと解けました。

カリキュラムにとらわれず、早めにこの定理を授業で扱った中学校の先生に拍手です。

小原雅博「コロナの衝撃」(ディスカヴァー携書)

私たちの暮らしに大きな影響を与えている新型コロナ。これに関する出版物が数多く書店に並んでいます。

これらの本の著者の多くは、医療関係者や生物学者など各分野の専門家です。その主張はそれぞれ異なっていて、たとえばワクチンに関しても、「有効である」「無効だ」と意見が分かれます。なかには「ワクチンは危険」と書いている人もいて、われわれ素人は戸惑ってしまいます。

「コロナの衝撃」の著者小原雅博さんは、シドニー総領事や上海総領事を経て、東大で現代日本外交を担当しているいわば文系の専門家です。

この本の中で、中国のコロナ発生時の初動の失敗をこう書いています。


........... 引用 ......................

 この問いに答える上で、香港のウイルス専門家の管軟氏の警鐘が参考になる。
 管軟氏は、SARSの感染源を最も早く特定した科学者であり、米国の雑誌『タイム』で180人の「グローバル衛生ヒーロー」の一人に選出された人物である。

 管氏は1月2日に武漢に到着して視察を始めたが、予定を切り上げて翌21日(ヒトからヒトヘの感染が確認された日)に急遠武漢を後にした。香港に戻って、武漢が封鎖された23日に、ネットで次のように語った。

「私は(武漢を訪れて)逃亡兵になってしまったが、状況はそれほど恐ろしいものだった。(15日ら)春節休みの帰省始まっており、(ウイルスは武漢から全国に広がり)感染規模はSARSの10倍になるだろう。しかし、何らの対策も取られていないため、状況をコントロールすることは不可能だ。」

この書き込みを読んだ中国人から、「香港人は出ていけ!」とか「臆病者!」といった誹謗中傷がネットに溢れた。

管氏の警鐘は、その20日も前に李文亮医師が発していた。そうした専門家の情報を真剣に受け止められなかった結果がどうなったかは前章で論じた通りだ。

人間は都合の悪い耳障りな情報に接したとき、本能的にそれを否定したり、聞き流したりしようとしがちである。それを正すのが権威ある科学者や専門家の助言であり、独立したメディアの正確な報道である。中国の統治 (ガバナンス)モデルにはそれらが決定的に欠けていた。

特に李医師のケースでは、ネットでの批判を超えて、法による制裁にまで及んだ。国民の安全を守る立場にある警察が法の執行者として李文亮医師を処分し、その警告を握りつぶしてしまったところにガバナンスの脆さが窺える。
........................................

権威ある科学者や専門家は誰なのか? 正確な報道をする独立したメディアはどこなのか? それを見極めるのはなかなか難しいですね。

遅すぎた、合格祝い

北海道大学に合格したN君。合格のお祝いをしなくては、と思いつつ、コロナやらでなかなかタイミングが合いませんでした。

先日、芦屋に夏休みで帰省していますとの連絡があり、ようやくお祝いすることができました。

お祝いの席は、彼の中華がいいというリクエストに応え、JR西宮駅から徒歩5分の「青椒 (ピーマン)」で。

N君、昔から淡水魚にとても関心があって、できればさらに深く勉強を続けたいと「来年は大学院の入試」を受ける予定だとか。

「うン? 来年なの?」
「ハイ。来年、院試です」」
「ということは、いま3年生?」
「はい、もう3年生で、そのほぼ半分が過ぎてしまいました」
「ええぇ~! てっきり、まだ2年生だと思い込んでました!! すまぬー!!! 合格してから、もう2年半が過ぎ去ったということか!! ありゃぁ、びっくりだ」

なんとも間抜けな家庭教師に、ビックリしたのはN君のほうでしょうね(^_^;)

光陰矢のごとし。年月の過ぎ去るなんと速いことか。シミジミ

思い返せば、N君との始まりは、彼が中1の2学期末考査頃でした。中高一貫校で、たいていそのまま高校に進学できるはず。

ところが成績が低迷、とりわけ猛スピードで進む数学に躓いてしまったのでしょう、最下位あたりの順位で心配な状況でした。お母さんは他校への転校も視野に入れておられようでした。

基礎から数学をていねいにやり直したのが良かったのか、じょじょに成績が上向き、北海道大学に現役合格したのでした。

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あれこれ食べて、お腹もいっぱい。楽しい時間をすごせました。

受験時代に比べて、すこし大人びて落ち着いた表情のN君の成長ぶりを見て、この仕事をする喜びを感じました。

 

生徒を生き生きと興奮させるのは先生の情熱だ!

NHK出版新書「知の逆転」を読んでいたら、こんな一文に出会いました。
サイエンスライター吉成真由美さんのインタビューに答えているのは、Oliver Sacksコロンビア大学精神医学教授)です。

..............引用..........................

<生まれか育ちか? 遺伝子か教育か?> 

最も生徒を生き生きと興奮させるのは先生の情熱だ

-『タングステンおじさん』ではあなたに化学実験の面白さを教えてくれた叔父さんのことが懐かしく書かれていると同時に、寄宿学校でのみじめな経験のことも書かれていますね。
 ほとんどの産業国家における教育システムというのは産業目的に適した労働者を輩出するためにデザインされているので、その基準から外れた人は落ちこばれてしまうわけです。
 教育にとって最も重要な要素というのはどういうものだとお考えですか。そして、将来どのような教育あるいは教育ステム望ましいのでしょうか。


サックス 
重要なことは先生と生徒の間のポジティブな関係だと思います。そして、もちろん報情を教えることも重要ですが、最も生徒を生き生きと興奮させるのは、先生の情熱です。
 たとえ私の生物の先生から何よりもよくわれわれ生徒に伝わってきたのは、その先生がいかに自然や動物が好きか、どんなにそのことを話すのが楽しくて仕方がないかという、彼の情熱でした。
 これは大きな問題です。教育は消極的であってはならない。もっと積極的に好奇心や想像力、心の自立ということを刺激するべきだと思います。これらは全ての人に備わっている資質で、特に高い知能を必要とするものではありません。
 学校では単に解答が正しいか間違っているかといったようなことばかりを扱うのではなく、プロジェクトを与えたり、提案をするといった形での教育がなされるべきではないか。
ただ、想像力と自立を促すかたわら、授業時間に遅れないといったような基本となる組織体系も維持する必要があるわけですが。
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問題をどう解けばよいかを話す単なる「解答解説マシーン」ではなく、生徒たちに数学の面白さ・美しさを生き生きと感じてもらえるような先生であらねば、とこの本を読んで姿勢を正した次第です。

「プロ家庭教師、極限が分からん (>_<)」の続き

前回、ご紹介した手強い極限の問題。

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その後、かなり強引な変形をして、予想通り「無限大に発散する」と求められました。

しかし、「これは、定期テストの問題としてはふさわしくない」と思っておりました。やはり、出題のミスで、全員に得点を与える処理をなさったようです。

厳しいことを言うようですが、定期考査の出題ミスは教師への信用をなくす一因です。

その対策として、考査問題を作成した後、忙しくても必ず虚心に自分で解いてみることです。

また、50分の試験問題ならその半分の25分程度で答案を作成できなければ、設問数を減らすとか易しい問題に差し替える必要もあると思います。

よいテスト問題を作るのは、案外難しいのです。