数式が主体の代数はまぁまぁできるけど、図形はどうもあんまり、、、、という中高生は多いです。
これらの生徒たちは、問題集や与えられたプリントの問題の図に、ゴチャゴチャ書き込んで考えています。
わたしは「ノートに題意の図を描いてみましょう!」と呼びかけるのですが、実行する生徒は少ないです。もう図がかかれているのに、改めて描くのはムダ?めんどう?と思っているのでしょうか。
たしかに多くの問題には、図が添えられています。しかし、文章だけの幾何の問題もあって、題意の図を自分で描かねばならないこともあるのです。
こんなとき、日ごろから図を描いている生徒とサボっている生徒の差がハッキリつきますね。
東大数理科学研究科院生の神田氏(数学オリンピック銀賞受賞)は、こんなアドバイスをしています。
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幾何の問題を解くにあたってのささやかなアドバイスを紹介します。僕が一番重要だと思うのは、ずばり「図を大きく正確に描く」ことです。
僕はいつも紙からはみ出るくらい大きくボールペンで図を描き、その上からシャーペンで補助線を引いては消して、重要な線は赤く塗ってみたりしながら考えます。
正確に図を描くことで、同一円周上にある4点や長さが等しい2つの線分を発見することができます。
また大きく描くことで角度や長さの情報を図に書き込んでも邪魔になりません。
間違えて変な図を描いてしまったときは、時間を惜しまずに描き直したほうがよいです。経験上、そのようにした方が結果的にうまくいきます。
あまり意識したことがなかったという人は、騙されたと思って実践してみて下さい。きっと以前より幾何の問題が解けるようになるでしょう。
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私の口癖は『図かけ! 表かけ! グラフかけ!』です。